700ml 56.3% ※先行販売品に伴い、お届けが1月25日以降となります※
絵画のように美しく趣のあるピトロッホリーに、1798年 に設立されたブレアアソールは、スコットランドで最も古 い蒸留所の1つです。
有名なブレンデッド・スコッチのベルの原酒であり、ブレ ンドに濃厚でフルーティーな風味をもたらしています。樽を選ぶ際に重視したのは、フルーティーな個性。赤リン ゴ、オレンジの皮、リコリスなどの特徴が感じられます。 飲むほどにさまざまな表情を見せてくれるボトルと言える でしょう。
【テイスティングノート】
香り:花と草を思わせる生き生きとしたアロマ。白桃と酸 味のあるオレンジジュースに、新鮮なミント、焼き立ての シリアル入りクッキーの香り。
味わい:オレンジピールやジンジャーブレッド、繊細なス パイス。シトラスの甘い香りは、蜂蜜とシナモンに変化し ていく。加水により、クリーミーなバニラファッジ、スパ イス、ジャムタルト、胡椒が現れる。
余韻:フィニッシュ:砂糖がけのレモン、オークの削り 屑、ホワイトペッパー、蜂蜜、温かみのあるクローブなど のスパイス、キャラメリゼバニラ。長い余韻。
ABV:56.3%
樽の種類:ホグスヘッド
蒸留時期:2011年7月8日
瓶詰時期:2022年2月7日
熟成年数:10年
瓶詰本数:293本
輸入本数:102本
【Blair Athol / ブレアソール蒸溜所】
蒸留所の創業は1798年です。その当時、蒸留所は敷地の農場の名からアルダワーと呼ばれていました。ブレア・アソールという蒸留所名になったのは、1825年に政府の認可を受けてからです。ブレア・アソール蒸留所があるのは、南ハイランドの保養地として有名なピトロッホリー。この町は夏目漱石がロンドン留学中に訪れた土地としても知られ、彼の滞在したダンダラックの館は、現在はホテルとして運営されています。蒸留所はそのピトロッホリーの町はずれにあります。
蒸留所名の由来は、アソール公爵の居城であるブレア城に因んでいますが、実際には蒸留所と城とは18キロメートルほども離れています。ブレア城は昭和天皇が皇太子時代に滞在(1921年)した城としても、日本人には馴染みのある場所かもしれませんね。なお、ブレア城のあるブレア・アソール村ははBlair Athollと綴るのですが、蒸留所名は最後の「L」を一つ省いてBlair Atholと綴っています。
仕込み水は蒸留所内を流れるアルト・ダワー川から引いています。大変清らかな川として知られ、1887年に蒸留所を訪れたアルフレッド・バーナードは、ここの水の輝きはまるでクリスタルようだと絶賛しました。なお、アルト・ダワーとはゲール語で「カワウソの小川」を意味していて、オフィシャルボトル「花と動物シリーズ」のラベルにもカワウソのイラストが描かれています。
ブレア・アソールはブレンデッドウイスキーのベルの重要な原酒です。現在ブレア・アソールのオフィシャルボトルは発売されてなく、原酒はもっぱらブレンデッド用に回されているようです。ですので、とても入手しづらいシングルモルトのひとつだといえます。しかし、以前出されていた「花と動物シリーズ」12年のストックはまだ市場に残っていますし、限定バージョンのオフィシャルボトルも過去に何度かリリースされています。見つけたらぜひ飲んでおきたいシングルモルトですね。