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BRAASTAD Cognac Fins Bois Lot 90 pour BAR DORAS

BRAASTAD Cognac Fins Bois Lot 90 pour BAR DORAS


通常価格 ¥38,940
セール価格 ¥38,940 通常価格
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700ml 53%vol

《ファン・ボア規格外の力強さに滑らかな丸みを保つ“ビューティフル・コニャック”》

【輸入経緯】
初訪問は昨年(2024年4月)と長らくご縁がありませんでしたが、きっかけは輸出マネージャーのAlexis GONZALEZ(アレクシス・ゴンザレス)氏より2022年12月にInstagramメッセンジャーで「当社TIFFON(ティフォン)のコニャックは飲まれたことがありますか?次にコニャックに来られる際には是非お待ちしています」とメッセージがありました。 次の年の渡航は家族の不幸によりキャンセルをし、その後に建て替えを決め、旧DORAS最終章を迎えるため2年間渡仏が空きました。その間にもゴンザレスさんから訪問へのラブコールがあり、またコニャック町にあるコニャック協会で理事長をしていて面識のあるDavid BOILEAU(ダヴィド・ボアロー)氏が転職しTIFFON社の広告&営業責任者として入社されたことも加わったためアポイントメントを取り、2024年4月に初訪問してお2人から温かい歓迎をいただきました。

まず、今回輸入したBRAASTAD(ブラスタッド)とTIFFONの関係を説明しないとなりません。 1875年創業のTIFFON社は創始者Mederic TIFFON(メデリック・ティフォン)氏から姪のEdith ROUSSEAU(エディット・ルソー)氏に1913年に引き継がれ、当時BISQUIT(ビスキー)社でコニャック輸出販売部長をしていたノルウェーのSverre BRAASTAD(スヴェレ・ブラスタッド)氏との結婚により第一次世界大戦が終わった翌年1919年に両家が統合し、スヴェレさんがTIFFON社を引き継ぐことになり、生涯を通じてTIFFONのコニャックを販売しました。
BRAASTADのブランドが登場したのはずっと後のことです。 1926年に現在に至るジャルナック町のシャラント川沿いに本社を構え事業は拡大し、1946年にはファン・ボア地区の壮大な城「Château de Triac」を購入しています。 「いつもレンタカーで走るコニャックの地を自らの足裏で感じてみたい」と思い立ち、2015年に参加したMarathon du Cognac(世界一危険な42.195kmの酒飲みコニャック・マラソン)ではその城内も走りました。 そして、1991年にBRAASTAD家3代目スヴェレさんの孫になるJan BRAASTAD(ヤン)さん、Antoine BRAASTAD(アントワーヌ)さん、Richard BRAASTAD(リシャール)さんがTIFFONブランドを廃止したり放棄したりすることなく、スヴェレさんに敬意を表してBRAASTADブランドを立ち上げることを決意し、それによってコニャック・ブランドの「BRAASTAD」が誕生しました。 以降TIFFON社はTIFFONとBRAASTADの2つの商標を所有し、1875年から現在はリシャールさん兄弟の息子Edouard BRAASTAD(エドワード)さんへ、5世代に渡り今年2025年でちょうど150年間伝統を継承しながら35か国に輸出し展開を広げています。(現在日本への正規輸入会社を探している段階です) そのTIFFON社は、ファン・ボワ地区に30ヘクタール、グランド・シャンパーニュ地区に10ヘクタールの計40ヘクタールのブドウ畑を所有しています。10基の蒸留器により自家蒸留した原酒を13個持つ熟成庫で熟成させ生産力を高めてきました。
自社でプロプリエテールの全生産工程(ブドウ畑の管理、収穫、圧搾、発酵、蒸留、熟成)を完了した時点でブレンドと樽が選別され、自社瓶詰からTIFFONまたはBRAASTADに分けて使用されます。 また、自社畑に加えプティット・シャンパーニュ地区とボン・ボワ地区からはパートナーのワイン生産者と提携しています。重要なのはワインを仕入れているということで、求める品質を確保するために自社で蒸留しています。そのため、外部から蒸留原酒を購入することはなく、ワインのみを購入しています。 TIFFONとBRAASTADでは平均熟成年数も異なり、ラインナップも異なります。 例えばTIFFONでは、ミレジム(シングルヴィンテージ)と自社畑のシングル・クリュ(ファン・ボワ地区とグランド・シャンパーニュ地区)を展開しています。ボトルの形状はより伝統的でラインナップの構成も同様です。 BRAASTADでは、ボトルはモダンになります。提供されるコニャックもより個性的で、例えば若いコニャックの商品カクテル・エディションは、バーテンダーのカクテル作りのニーズに応えるために、バーテンダーと共同で開発されました。アーティストとも提携し、それぞれ異なるデザインとブレンドの限定版も展開しています。 まとめると、TIFFON社の商品としてTIFFONはより伝統的、BRAASTADはより革新的でモダンが分かりやすいと思います。 今回幾つものカスクサンプルから、伝統がベースにありながらも斬新な味わいが融合した原酒を選んだことによりBRAASTADでの発売を自ら希望し、これまで他のミレジムはすべてTIFFONブランドで生産されていましたが「Lot 90」は自身の要望から初めてBRAASTADブランドで発売となるプライベートボトル(PB)となりました。
また、ボトルデザインや斬新な味わいに見合うラベルも特別にご用意していただきました。
そのLot 90のPBが積載された輸入船が東京港へ向かう最中となる先月(2025年11月)のコニャック廻りでは勿論TIFFON社に訪問し、ダヴィドさんと販売への打ち合わせもしました。
そして、最古の原酒が眠る貯蔵庫となるパラディに案内されると、1875年から今年の創業150周年を祝う限定記念ボトル(最低50年〜100年超の古酒のブレンド)にも含まれている、樽で150年間熟成した創業年のコニャックで歴史を味わい良き販売へ向けて乾杯しようとダヴィドさんは樽からその遺産原酒を汲み上げてグラスに注ぎ乾杯をしました。深い味わいと陶酔する余韻に敬意と共に背筋が伸び、時が止まった静かな時間でした。
その後はコニャック町へ2人で向かい、ダヴィドさんが予約してくれていたカクテルも提供するレストランにて再度の乾杯をサイドカーでし、ランチをしながら関係性を深め合いました。次はDORASにて中森サイドカーで返杯を約束しました。
古き良き伝統に新しい風が吹くBRAASTADのコニャックをご紹介致します。

【テイスティングコメント】
ファン・ボア地区自社畑のユニ・ブラン種100%からノンシュガー・ノンキャラメルで造られた1990年産の樽出しコニャック(53%)は、先ずは爽やかで清潔感がある加工されていない白木の香りが自然でクリーンなウッディさにリラックスします。 バニラ、ラズベリーのドライフルーツと甘くエキゾチックなカルダモンのスパイス、柑橘類とフレッシュアーモンドのタッチが混ざり合い、ファン・ボア地区の特徴的なお花畑のフローラルさに甘い干し草のような新鮮なタバコリーフのアロマが熟成により芳香のある複雑なブーケに加わり、繊細さとエレガンスを生み出しています。
ライトなファン・ボア地区では規格外の力強い味わいがあり、ピュアでドライな味わいの中に花の蜜や綺麗なエキゾチックフルーツの繊細さと気品ある精悍な輪郭が際立ち、余韻も長く、残り香には森林やリコリスのニュアンスも表れてきます。
輸入経緯でも書いたよう斬新な味わいで、高アルコール度数ながら滑らかさと美しい丸みを保つ
“ビューティフル・コニャック”です。
Commented & tasted by Yasutaka NAKAMORI