700ml 45.4%

ここ最近、力を入れてご紹介をしているアルマニャックの稀少古酒を今月もご案内できることとなりました。

いずれも初入荷となる蒸留所ですが、すでに閉鎖されており、現存するストックが尽きればこの世から失われてしまう絶滅寸前の原酒達です。

1980年代初頭に蒸留され、静かに眠りについていましたが、昨年ようやく瓶詰めされた実に貴重な古酒アルマニャックです。

どちらもほぼ40年熟成という長い期間を経ており、これがシングルモルトだったら、いったい何倍の価格が付くだろうと思わず考えてしまいます。

これだけ品質的にも優れ、価格も十分手が届く範囲にある超優良酒が、時代の波に

飲まれて失われていってしまうのは、あまりにも残念でなりません。

せめてこの世界に残るわずかな遺産を、上質なお酒を理解して楽しんでいただけるお客様に味わっていただきたいと、切に願います。

今回の2アイテムも実に素晴らしいアルマニャック。ドメーヌ ド ベダはユニブランとフォルブランシュ、ドメーヌ ド ビニェイはバコ100％と

どちらも楽しみな品種構成です。

---テイスティングコメント---

上品なアンバーの色合いに美しいゴールドのハイライト。砂糖漬けのシトラスやコリンズレーズン（小粒のレーズン）、プルーン、リッチなバニラが心地よいブーケのよう。口にするとまろやかで、最初は優雅なエキゾチックフルーツが感じられ、砂糖漬けのフルーツの深みのある味わいに変化していく。これらがすべて調和したフィニッシュは長く、グリルしたアーモンドやローストしたコーヒー豆の風味にうっとりさせられる。