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トロピカルホップとハイビスカスが効果的に働きあった、ほんのりピンク色のホワイトIPA
【味わいの特徴】
トロピカルフルーツやベリー、フローラルな香りのホップブレンドとハイビスカスの花を使ったホワイトIPA。小麦のソフトでまったりとした口当たりとハイビスカスのほのかなピンク色が次の一口を誘います。
【相性の良い食事】
オレンジと白玉ねぎを合わせたズッキーニのエスカベッシュ風、サクラマスと梅干をを使った炒飯、牛ランプのタリアータ,バルサミコソース
【名前の由来】
現代において、美味しいビールを造ろうと思うと、遠く離れた土地から麦芽やホップなどの材料を運んでくる必要があります。(本当はその地域で出来た材料だけで造るのが理想ですが、コストを抑えながら、より良いものを、となると、どうしてもこうなってしまいます。)
今日も美味しいビールを"気軽に"楽しめるのも、人の手から手へ、物をスムースに渡してゆく現代の物流技術の上に成り立つ奇跡の産物と言えるでしょう。そんなことに思いを馳せると、今日の一杯が一層味わい深く感じられるはず。
【醸造家の声】
南国でよく見られるハイビスカスは、その鮮やかな見た目だけでなく、非常にユニークな風味を持った花。酸味や甘味、そしてほのかに口の中で感じられるシャープさも持つ一方で、花らしい甘い香りやハーブ、土っぽい香り、そしてほろ苦さも兼ね備えていて、見た目以上に複雑で多彩な印象を与えます。これをビールにホップを使うのと同じように、その使い方次第で特定の風味を際立たせたり、逆に抑えたりすることができるのです。こうした特徴から、私たちはハイビスカスをIPAに使うと、さまざまな複雑な風味を融合させたようなとても興味深いIPAができると考えました。
ベースにしたのはたっぷりの小麦を使ったホワイトIPA。ボディにクリーミーさを与え、ハイビスカスの持つシャープな要素をなめらかに包み込むように設計しました。ハイビスカスには自然な苦味があるため、ホップ由来の苦味は控えめにし、その代わりにソフトでトロピカルなキャラクターを持つホップを使いました。
フローラルで複雑な風味を引き立てるよう、異なる風味のレイヤーを丁寧に重ねていくことを意識し、Rakau、Kohia Nelson、Mosaic、Luminosaといったホップを採用。Rakauはトロピカルなストーンフルーツ、Kohia Nelsonはパッションフルーツ、Mosaicはベリーやメロン、Luminosaはピーチ、マンゴー、ベリーのようなフルーツ感をホップごとにもたらしてくれます。
先に述べたようにハイビスカスが持つ異なるフレーバーを引き出すために、二回に分けて加えました。まずは煮沸工程の終盤に投入し、熱を入れる時間を短くすることで渋みが出るのを避けました。そして仕上げの熟成中にも加え、ビールにフローラルな香りと美しいピンク色を与えました。その結果、見た目も味わいも、まさに夏にぴったりのIPAが出来上がりました!
【醸造家の声】
記念になるような特別なビールを造るというのは、なかなか難しいものです。記念の一杯ですので、非日常感を感じられるような特別なものにしたいという反面、普段から実験的でクレイジーなビールを造っている最近の私たちにおいては、なおさら何が特別なのかと考え始め、どんどん難しくなっていきます。
私たち京都醸造が10周年を迎えるにあたり、造られるこのビールでは一旦原点に立ち返ることにしました。そして、ブルワリー設立に欠かせなかった人物の一人、カナダ・トロントにあるGodspeed Breweryのオーナー兼ヘッドブルワーであるルークに声をかけました。ルークは、京都醸造が会社として始まる前からの知り合いで、要所要所で的確なアドバイスをたくさんくれた人物であり、一番最初の仕込みにも助っ人で来てくれた古くからの仲間です。(詳しくはブログ記事にて)
では、そんな彼と造る特別なビールとは?
まず、これまでに誰もやったことのない、新しくてユニークなものであり、しっかりとインパクトがあるものにしたいと考えました。
何度も話し合いを重ねた結果、あるカクテルからインスピレーションを得たビールを考案しました。それは「スモークド(燻煙)カクテル」の技法です。これはカクテルをグラスに注ぐ前にグラスにスモークを充満させ、軽いスモーキーさをカクテルにまとわせるという手法で、風味に奥行きを加え、最後までじんわりと余韻を残す香りを生み出します。
もちろん、ビールを一杯ずつスモークを満たしたグラスで仕上げるわけにはいかないので、私たちはこのアイデアをそっくりそのまま製造工程に入れ込み、再現することにしました。そう、ビールが入る前の2000リットルのタンク全体をスモークで満たすことにしたのです!
アイデアの元となったカクテルというのは「オールド・ファッションド」と呼ばれるもので、ウイスキーをベースに、ビターズ(リキュール)と砂糖、そしてオレンジピールが使われます。しかし、このビールでは、オレンジの代わりに和歌山産の伊予柑のピールを使いました。このカクテルは、スモークとの相性も良く、ピールに火をつけて香りを立たせる手法とも相性抜群です。
ビールのベースはダークフルーツやカラメルの風味を表現するモルトをブレンドして構成し、そこにライ麦麦芽も加えることで、ウイスキーのようなスパイス感と甘みを引き出しました。ホップは、イギリスのEast Kent Goldingsを控えめに使い、ビールの味わいを安定させる役割にとどめています。そして、よりまったりとしたキャラメル感が引きだせるように約3時間という長時間煮沸を行いました。
仕上げには、伊予柑のピールを甘い香りを引き立てるためにキャラメリゼしたものと「グレインズ・オブ・パラダイス(楽園の穀物)」という異名をもつギニアショウガを煮沸終了時に加え、アクセントとなる柑橘とスパイス感でこのビールの個性を固めます。
そして、いよいよ“クレイジー”で“楽しい”工程へ。ビールをBBT(ブライトビールタンク)に送りこむ前に、タンクの中にオークのウッドチップを設置し、軽くCO₂で満たします。その状態でウッドチップに火をつけ、タンクを密閉状態に。酸素が燃焼されていき、やがて酸素が尽きると火は消え、代わりにウッドチップが燻された煙でタンク内が満たされます。
その状態のタンクにビールを注ぎ込むことで、スモーキーな風味がビールに移ります。そして焦げたオークチップの上でビールを熟成させることで、やわらかなバニラ香やオークのニュアンスも加わり、うっとりするようなフレーバーをもったビールが出来上がります。
BBTの中に火を入れて、そのスモークを使ってビールを造った醸造所はほとんどないと言えるでしょう。そういうことでも、このビールは歴史的にユニークで、10年目という節目にふさわしい特別なビール、まさに祝杯のための最高の一杯になりました。
スタイル:ハイビスカスホワイトIPA
シリーズ:KBC2.0
ABV:6.5%
IBU:20
ガスボリューム:2.65
副原料:小麦フレーク、ハイビスカス
品目:ビール
---京都醸造---
「自分たちが飲みたいビールを作れば良い」と言う友人の一言で始まった醸造所。
創業者はウエールズ人のベンさん、カナダ人のポールさん、アメリカ人のクリスさんの3名。
美味しいビールは日本中にたくさんあるけれども、他の味も試したかった。他のスタイルを味わってみたい人はたくさんいるに違いない。そのような思いからKBCを立ち上げた。
彼らのビール造りのベースとなったのは、アメリカとベルギーのビールだ。
アメリカはここ30年、クラフトビールの世界を切り拓いてきたクラフトビール界のパイオニアである。毎年のように新種のホップがリリースされている。無数の醸造家により材料や醸造法を混合させたハイブリッドビールやABV(アルコール度)及びIBU(国際的に使われる苦味を図る指標)が極端に調整された新しいスタイルのビールが生み出されている。彼らも既存の枠に捕らわれない新しいスタイルのビール造りに挑んでいる。
ベルギーは、歴史や伝統を重視したビール造りを続けてきた。一方で、歴史や伝統だけにとらわれず、アメリカと同様に独自のスタイルにこだわる醸造家がいる。自然酵母の使い分け、甘味、辛味、苦味、酸味、軽さや重さの調整により新しいビールが造り出されている。べルギービールの製造の工程は多様で複雑なものである。
どちらの国のビールも共に興味深く、味わい深い。しかし、双方のビールの良さのみを抽出して掛け合わせることで、よりユニークで特別なものができるのではないかと考えた。
醸造所の酵母はベルギー産、ホップは主にアメリカ産を使用している。この組み合わせから、今までになかった独特の味わいのビールができる。しかし、これは僕たちのスタート地点に過ぎない。今後この醸造所でどのようなビールが造られ、発展していくか僕たちにとっても未知数である。
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