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コニャック ギィ・ピナール&フィルス XO 2005 pour BAR DORAS 20周年記念

コニャック ギィ・ピナール&フィルス XO 2005 pour BAR DORAS 20周年記念


通常価格 ¥18,700
セール価格 ¥18,700 通常価格
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《BAR DORAS 20 周年記念ボトル第 3 弾ファイナルは初の 1 樽買い 600 本。涼しげな夏向け爽やかなギィ・ピナールのお花畑いっぱいコニャック》

【輸入経緯】

BAR DORAS 20 周年記念ボトル第 3 弾(ファイナル)はお馴染みの「ギィ・ピナール」より、第 1 弾(クープリ)、 第 2 弾(ジボアン)と同様 DORAS 開業年 2005 ヴィンテージをプライベートボトル(PB)としてリリースします。 17 世紀初頭からコニャック地方ファン・ボア地区フシニャック村でブドウ農業を営むギィ・ピナール家は 1969 年にコニャックでは逸早くオーガニック転換して 55 年以上が経過しました。転換後 10 年かけて畑を作り上げ 1979 年が初蒸留となり、以降無農薬で愛情を注ぎコニャック造りを続けています。今ではオーガニック・コニャ ックも増えてきましたが、当時はほとんどいなかった時代からの先駆者です。

コニャックに初めて訪れた 2011 年、仏バスク地方からコニャック地方へ向かう高速道路にてスピード違反でま さかのパトカーに連行とレンタカーを没収されてしまい、ボルドーから 100 キロ下った田舎駅から列車でコニャ ック駅まで予定より半日遅れで辿り着き、コニャックの造り手へは機動力を失いタクシーを使い廻る中、ピナー ル家では当主ジャン-バティスト・ピナールさんのお兄様ローラン・ピナールさんと奥様ジュンコ・ピナールさん ご家族に大変お世話になり、ご自宅で昼食と夕食や夜遅くまで温かい時間をいただきました。以降、例年のコニ ャック廻りではローランさんからホテルでなく家に泊まってとのお気持ちをいただき、現在コニャックで多くの 造り手に訪問している中で、1 番長いお付き合いがあり、拙著『旅するバーテンダー』全 2 巻の中でも 1 番登場 回数が多く、書籍内容でのジャン-バティストさんの子供が生まれた際の教会洗礼式に参列、絶滅危惧種フォル・ ブランシュの手摘み収穫お手伝い、コニャックマラソン参加など、プライベートでも沢山の経験をさせていただ いてきました。ピナール家との出逢いがなければ書籍は生まれなかったですし、私にとっての第 2 の故郷はフシ ニャック村と言っても過言ではありません。PB の発売回数も 1 番多い造り手です。今回の原酒も 2022 年 1 月の訪問時に目を付け、その後見守ってきました。その原酒との出逢いや輸入経緯を話したいと思います。 2022 年 1 月 31 日、フランスでは 1 日に 50 万人超の感染者が出ていたコロナ禍の情勢下でありましたが自身の 判断と責任を持ち、DORAS を守るために、その 1 ヶ月前の年内最終日営業を終えた大晦日の早朝に航空券を予 約して準備してきました。

フランスの状況や、出国 48 時間前の PCR をクリアするまで行けるか分からないので公表も出来ませんでした。 パリに着いてからコニャックまで向かう前に申請等行わないと例年のようには向かえないため、4 通りの選択肢 をシミュレーションした中で、着いた初日は流れに任せてホテルも予約はしませんでした。 出入国規制や現地のルールに対応し、今までと違うゆとりを持った行程を歩まないとならず、どこであれハプニ ングをもすべて楽しめるような自らの精神力を試される渡仏となると、緊張感を持ちながらも静かに燃えており ました。また、2/16 に帰国後は指定ホテルで 6 日間の隔離が義務付けられていました。 今までの渡航では帰国日から営業してきた中で、1 人仕事で営業出来ない時間は 1 番のネックで 2 年間渡航する 選択肢は生まれませんでしたが、DORAS を守るだけでなくその前年から始まったコニャックを輸入し、ボトル としても日本に広めていくために渡仏を決意しました。 1 月 31 日、パリ行きの国際線には乗客 18 人しかいなかったよう、シャルルドゴール空港も人が殆どいなく、列 車に乗るためやレストランやバーに入るために必要な衛星パスを空港の薬局で取得し、ボルドー行きの TGV に 乗れてその日のうちにコニャック近郊のアングレーム駅まで辿り着くことが出来ました。 コニャックのあるシャラント県はフランスでコロナ感染が 1 番多いとの情報も入りました。

クリスマスに家庭内感染が多く渡仏時には感染明けのため、ラッキーなことに予約をメールした 11 日間で約 25 件のアポイントメントが感染で閉鎖中の何件かを除き取れておりました。 次の日 2 月 1 日からのコニャック廻り初日、ピナール家の貯蔵庫にてジャン-バティストさんと立ち合い、DORAS 開業年 2005 ヴィンテージの樽をテイスティングさせていただき、3 年後の 2025 年 4 月に迎える BAR DORAS 20 周年へ、それまで原酒の確保をお願い出来ないか聞きました。すると、「2005 の樽をそれまで開けないよう、 樽の木栓に蝋付けをする封印式を来週の 9 日に行うから立ち会いに来て欲しい」との返答に興奮しました。 翌週の封印式では樽の木栓に緑の蝋付が行われ、樽に自らサインを書いて眠りにつくのを見届けました。 翌年、家庭の不幸から建物を解体し新築することを決断し、2023 年の年末で旧 DORAS が幕を閉じました。 建物の解体期間が 3 ヶ月かかることにより、翌年 2024 年 3 月 1 日から 4 月 18 日まで 49 日間ヨーロッパを旅 し、コニャック廻りではもちろんピナール家にも訪問してきました。初訪問から 13 年経ち、小さかった子供達 とワインで乾杯できて感無量でした。封印式で眠りについた 2005 の樽は静かに時を待ってくれていました。 ユニ・ブラン種の 2 回蒸留を経てアルコール度数 70 度の原酒に蒸留水で加水して熟成された樽から封印の蝋付 を外すと、約 20 年の眠りから起きた原酒はエンジェルシェアの分け前を除き 600 本のボトリングが可能と確認 されました。

二条大麦 1 に対して約 7 の仕込み水を入れるウイスキーと違いコニャックはブドウ果汁 100%だけを蒸留するた め原酒が少なく、1 樽買いよりも 180 本〜300 本を分けてもらう事で造り手も残りの原酒を他の商品にすること が出来ますし、こちらも在庫を持たず限定商品としてリリース出来てお互いwin-winなところがあります。また、 生産量の少ないコニャックを樽買いすることは造り手へのリスペクトに欠けることになるため今まで考えたこ ともありませんでした。 それを踏まえた中で、自らにとってコニャックで原点となるピナール家より初めての 1 樽買いを決めました。 ピナール家からも今回初めての使用ボトルとローランさんのデザインにより封印式の写真を使った特別なラベ ルを用意していただけました。2025 年 3 月後半にボトリングしてもらいフランスから日本へ向けて出航されま した。新生 DORAS が 2025 年 6 月 12 日にリニューアルオープンとなり、輸入許可がおりて 6 月 18 日に 600 本 を東京湾岸倉庫に引き取りに向かいました。 コロナ禍により渡航が出来ないことにより輸入酒類販売業(卸売・小売・通販)免許を取得し、私自身バーテンダ ーでありますが、1 杯のグラスからと同様に 1 本のボトルからもコニャックを広めるインポーターの二刀流も、 自らが輸入したコニャックを自らのバーで扱うことから目指すことは同じと感じております。 長年現地へ通い、造り手と関係性を築いてきた原点であるギィ・ピナールより初の樽買いは感謝の気持ちでいっ ぱいです。20 周年記念ボトルのファイナル第 3 弾としてここでリリースさせていただきます。

【テイスティングコメント】

オーガニック農法で大事に愛情を注がれた育てられた少量生産のブドウからストレスのない優しさが溶け込ん でトゲがなく心地よく、オーガニックの自然な味わいを活かすため徹底的に設備の掃除が行われ、綺麗な設備で 造られるコニャックからはブドウ以外の色々な味わいも引き出されます。 ファン・ボア(FB)地区の特徴的な“フローラルでフルーティ”な香りの中にはフレッシュなマスカット、甘い花の 蜜や若草、野生ミント、レモンのハーブティーを飲んでいるようなリラックスするアロマが広がります。 広域な FB 地区であってもギィ・ピナール家はグランド・シャンパーニュ(GC)地区と隣接する超一等地に位置 し、また GC 地区では出てこない魅惑的な要素を放ちます。 熟成の早い FB 地区で GC 地区に変換すると 40〜50 年熟成となり、余韻には貴熟感も楽しめます。 口中がお花畑いっぱいで優しい、涼しげな夏向け爽やかコニャックです。